活動報告

第27回例会卓話「職業奉仕の実践と地区職業奉仕委員会の活動」

2016年01月22日

【職業奉仕の実践】
■職業奉仕はロータリーの根幹をなす思想であり、ロータリー活動の原点と言えます。一方で、職業奉仕に対する捉え方は十人十色であり、様々な方がこの奉仕を語っています。職業奉仕は「理解しにくい」、「掴みどころが無い」、或いはクラブ職業奉仕活動は「何をして良いか分からない」等々言われています。職業奉仕はロータリーの特徴を良く表す奉仕活動といわれます。職業倫理を高める自己研鑽と、自己の職業を他者、つまり顧客、従業員、協力企業へ還元する奉仕があると云うように考えると理解しやすいと言われます。「奉仕」というと無償で尽くすこと、お客様のために商品、或いはサービスを安価に提供すること、というように理解され、「職業奉仕」は解りにくい」と考える方々も居ます。「職業奉仕」とは、高い専門的能力と倫理観、道徳観を持ち仕事を行い、仕事を通して顧客、ひいては社会に貢献する。結果として事業は発展し、それを仲間に伝えることにより更にこの考えが推進されることではないかと考えます。
■「ロータリーの目的」や「4つのテスト」など経営哲学、人生哲学として素晴らしいものがあります。一方で硬い表現や難解で意味不明な字句、日本語訳として明らかに不向きな表現の数々。それらがロータリーの根本的な部分を余計解かりにくくしていた側面もあるかと思いますが最近は解かり易い表現や新たな和訳の取り入れ等、随分と変化が見られるように感じます。その様な中で日本のロータリアンは比較的正面から「職業奉仕」の概念を受け止めようと努力してきたと感じます。経済環境や社会環境が大きく変化する中で事業の継続は厳しさを増しています。また、昨今の不正会計、建築データ改ざん、食品偽装等、日本をリードするべき大企業の不祥事が社会問題になっています。このような状況であればこそ、自分の職業を倫理的、道徳的に向上させるため、奉仕の理想を学び、実践して、世の中に発信していく事が職業奉仕を行う人の団体であるロータリーの目的であり、本質であろうと考えます。

【地区職業奉仕委員会の継続プログラム】
■(1)教育という慈愛の種を蒔こう。
2002-2003年度の全国ガバナー会で小中学生を中心とする教育問題に取組むことが決議され、「青少年の育成は高校生以上を対象としたプログラムから、小中学生に関心を持たないと教育問題に対処できない」との考えの下、ロータリーが教育問題に取組むことになりました。ビチャイ・ラタクルRI会長の方針「慈愛の種を蒔こう」のテーマの1つに、地域に対してと規定していましたので、地域社会に「教育という慈愛の種を蒔こう」と云う事になりました。
■(2) 当地区での経緯。
2003年度より当時の横浜市教育委員会が教職員の夏季民間企業研修を始めることになり協力を始めました。その後、少しずつ協力企業を募り、横浜市では2006年度より管理職試験合格者の必須研修に指定され、今年度は85名が37社に派遣され、延べ933名の新任副校長先生が様々な業種、企業において研修を受けました。また、川崎市では2007年度より派遣が開始されました、今年度は受入れ企業7社に9名が派遣され延べ51名の新任統括教諭が研修を受けています。研修の受入れ先である登録企業の内、ロータリー会員の企業、又は紹介企業は約90%になり、当地区ロータリーの協力が無ければ行えない企業研修となっています。
■(3)教職員の民間企業研修の意義
この研修は、派遣教員だけでなく受入れ企業も多くの刺激を受けています。普段あまり接することのない教員から最近の学校の様子を伺うことが出来、一生懸命研修を受ける姿に自分自身も初心を思い出させ、新たな励みになったとの感想も寄せられています。
■(4)企業等派遣報告会の様子
教育委員会では毎年全参加者の報告書をまとめ報告集を作成します。平成27年度は10月29日に川崎市、11月6日に横浜市において、RI第2590地区と共催で企業等派遣研修報告会が其々開催されました。報告会では小グループに分かれ約90分間グループディスカッションを行います。ディスカッションには派遣教員、受入れ企業担当者、ガバナーを始め地区役員、地区職業奉仕委員会が参加しディスカッションを行います。派遣教員は研修報告と学んだこと、今後の学校経営に活かすことなどを報告し合いグループの中で共有します。受入れ企業担当者は受入れの苦労話や企業側として受入れ研修で学んだことなどを報告し、ロータリアンは助言者として感想や自分の職業、経験を基にしたアドバイスを行います。
■最後に、難解な職業奉仕については地区委員会で各クラブに対し積極的に活動の指針を示すべきだとの意見もあります。しかし各クラブにおける地域社会での活動・実践がロータリーの奉仕活動の基盤です。クラブの例会の中で異なる職業の立場から其々の職業奉仕に対する思いを語り、改めてロータリーの原点を実感し、地域・社会に発信することが大切だと思います。


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