活動報告

第14回例会卓話「犯罪の世界潮流」

2017年10月20日

「犯罪の世界潮流」
犯罪心理学者 北芝 健様


2020年の東京オリンピックまで実質2年となりました。
世界的なスポーツイベントですが、悪者もわが国をエサ場として狙っています。犯罪者は、世界中からやってくる観光客や定住をもくろむ人々をターゲットとして様々な悪事を考えています。
歌舞伎町では日本の暴力団の3大メジャーが、2002年後半にはチャイナマフィアと激しく争い、死者も出していました。2001年にアメリカ、ニューヨークのワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んでテロを行ったのが9月11日ですが、それから1年経って2002年の9月27日に歌舞伎町のヘソと言われる風林会館1階の飲食店パリジェンヌで、日本の暴力団員がチャイナマフィアに頭を撃たれて殺害されました。そこからヤクザとマフィアの殺し合いが始まったのですが、警察が約1,000人体制で組織犯罪対策部を立ち上げると、2003年1月に日本の暴力団とチャイナマフィアは東京郊外の飲食店を借り切って、手打ち式を行い、業務提携を始めて現在に至っています。
一方ロシアマフィアは1991年のソ連崩壊以後、着実に世界中に拡大した勢力となり、アメリカのニューヨークにもアジアにもアフリカにも拠点を築いています。
日本の暴力団も、何十年も前にアメリカ進出を試みましたが、最初は失敗し、ホノルルの路上に頭を撃たれた日本の暴力団の死体が6つも転がった事もありました。
その後、チャイナマフィアと日本の暴力団とロシアマフィアはつるんで、六本木などの夜をエサ場にしています。
チャイナマフィアは中国本土から出て、華僑(オーバーシーズチャイニーズ)となった3,000万人のうち200万人が黒社会(チャイナマフィア)です。チャイナマフィアは英語圏はもとより、地球上のどんな国にもあるチャイナタウンを拠点に、犯罪行為を繰り広げています。
かつて有名だったタイ国境の黄金の三日月地帯(ゴールデントライアングル)から産出されたヘロインは、世界中に広がっているヘロイン禍の85%を占め、ニューヨークの隅々まで広がっています。
しかし現在は、ヘロインの市場の85%はアフガニスタン産です。
タリバンが農民に銃を突きつけて、鬼ゲシの畑を作らせ、アヘンを精製してヘロインを作ります。そのヘロインを様々な産物(例えばアフガン絨毯)に練り込んだり織り込んだりして、ヨーロッパへ密輸しています。
ノルウェーやフランス、ドイツ、南ヨーロッパ各国にそのヘロインは届いており、東ヨーロッパのブルガリアが経由地です。
ブルガリアの秘密警察DSが賄賂を取ってヘロインを通過させていると書かれたこともありました。
かくして犯罪の流れは、日本のみならずアメリカやヨーロッパの別なく周流しています。2020年とそれ以降の世界は、ISの首都とされてきたラッカを失ったことで、テロリストの行動も変わり、マフィアとも連携してその活動を激しくする予兆となっています。


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