活動報告

第30回例会卓話「詩吟の楽しみ方」

2018年03月02日

「詩吟の楽しみ方」
小池 旭会員

本日は、私の連絡で行き違いがあり、プログラムが変更になりましたことを心よりお詫び申し上げます。その責任を少しでも果たしたいと思い、以前、他クラブで行いました卓話をさせていただきます。

(詩吟とは)
詩吟は、吟詠とか朗詠ともいわれ、日本人の精神文化の高揚に大変役立つ芸術として受け継がれています。
中国や日本の、漢詩・短歌・俳句などを勉強し、吟じますが、そこから先人たちの教訓や哀歓に触れ、改めて自分の人生を再発見することがたくさんあります。
 また、腹式呼吸の発声が、心と身体の健康保持に極めて有効であるといわれ、そのことが医学上でも証明されています。
新しい仲間にも出会え、大きな声を出すことでストレスも一気に解消、生活にも張り合いが生まれます。
 詩吟人口は300万人といわれており、平均年齢は高く60~65歳です。

( 詩吟の歴史) 
詩吟はもともと、音楽的な「うた」としてではなく、学問や精神教養のために始められたものでした。
詩吟の起源は、儒学者・林羅山が徳川家康に気に入られて開講した江戸幕府の学問所だと言われています。1680年、四代将軍家継が始めた文治政策によって、儒学のほかに漢語教育にも力が入れられました。
1700年代に入り、漢学の勉強の補助と精神教養のため、漢詩に素朴な節をつけて詠まれ、吟詠されるようになりました。これが次第に口伝によって各藩に伝えられ、全国へと波及していったのです。
現在のうたい方の元となる詩吟が大いに盛り上がるのは幕末でした。時事を憂い、自らを励ますために漢詩が作詞され吟じられたのです。
漢詩だけでなく、詩吟で吟じえられる詩歌のほとんどは、自然の風景や人間に対する感情の興趣を、日本語の文字という媒体を使って表現するものですが、幕末は漢文という文字と、めまぐるしく変転する時代がうまくマッチしていたのかもしれません。
明治初期は天皇が詩吟を好まれたといいます、また、政界をはじめてとして一般にも詩吟は愛好され、琵琶にも詩吟が取り入れられていました。
 明治時代を経て大正時代に入ってから今日の詩吟の吟法が確立されたといわれています。戦後、音楽が非常に普及されるにつれて、詩吟も次第に音楽的な要素が重要視されました。現在では、リラクゼーションの手段として、また、良い文学が手軽に味わえるツールとなっています。
 詩吟はこれからも残していくべき伝統芸能である思います。

 頼 山陽作 川中島を吟じて卓話を終わります。
 ご静聴ありがとうございました。


活動報告一覧へ戻る

Top