活動報告

第17回例会卓話「ロータリー奨学生としての経験とその後」

2018年11月02日

「ロータリー奨学生としての経験とその後」
~国際親善奨学生の経験を通じて~
R財団学友  神谷智彦様

少し前のことになりましたが、ロータリー奨学生として米国ワシントンDCのジョージタウン大学ローセンターでインターネット法、知的財産法、会社法等を学ばせていただきました。現在は、Willis Towers Watsonというコンサルティング会社の日本支社法務部の責任者を務めさせていただいておりますが、文字通り様々なバックグランドを有する人達が部門の同僚であり、部門の日本人は現在のところ、私1人という職場です。そうした職場で働くに当たって、留学時の経験が大いに活きていることを今日も実感しています。

私が学んだジョージタウン大学ローセンターでは、およそ60カ国から40の異なる言語を話す人達が世界から集まって一学年に在籍し、経験も価値観も全く異なる人同士での議論が日常でした。一つのことでも全く異なる見方があり、理解できないことに遭遇することもありました。しかし、それをいかに乗り越えて相互理解を持つ努力をするのか、という姿勢の重要性を学ばせていただきました。

アメリカのロースクールは、日本での教育と違って議論中心の授業で、語学力のみならずストレスマネージメントやメンタル面も大いに鍛えられました。また、学びの機会を得たことが単に留学としてではなく、ロータリー奨学生としての留学であったことによって得られた経験知は、仕事のコアとなる部分で現在の仕事でも大変生きており、また掛け替えのない国を超えたネットワークを築くことが出来たと思います。 実際に渡米し、ロータリークラブやローターアクトの活動に関与しますと、実際に行ってみて分かった事もたくさんあり、それこそが具体的な相互理解につながる経験知となったように思います。幸いなことに、現地で出会ったロータリー関係者とは、今も連絡を取り合っており、出張などでワシントンに赴く折に再会する機会を得ております。

学業の合間に現地でのロータリークラブに訪問させていただき、スピーチの機会を得、共通の価値観、共通の目標で活動されているロータリーの存在、ロータリーの哲学を強く感じることが出来たとともに、それぞれのロータリークラブの個性もあってとても興味深かったです。学友が設立した歴史の若いロータリークラブもあり、帰国後に学友がワシントンDC内に新たなロータリークラブを作ったという便りも頂きました。各ロータリークラブでは手放しに奨学生を歓迎して下さり、派遣元ロータリークラブのことや故郷のことに関心を持って聞いていただきました。11月はロータリー月間で、アメリカでも国連でのイベントや地区大会などたくさんのイベントが行われ、そちらで新たな出会いがあるなど、大変、刺激的な経験をさせていただきました。恐らくは今年もまさに現在、ロータリー月間にちなんだ多くのイベントが開催されているのではないかと思います。

ワシントンDCでは3月頃にinternational nightというイベントが行われており、幸い私がおりました時には日本国大使館で行われました。さらに3月になりますと、桜祭り、JAPAN FESITIVALが行われます。この時ほど日本人として誇りを感じる瞬間はありませんでした。三月後半、桜が咲き始めると全米からたくさんの人が訪れ、訪れる人全てが日本からの贈り物であるポトマック川周辺一面に咲き誇る桜を見、106年前に桜の苗木が送られた歴史に想いを馳せ、日本のことに思いを馳せる瞬間を持つのです。

ロータリアンの皆様におかれましては、異国の地で勉学に励みたいという志ある若者のために日頃から多大で貴重なご貢献をいただいています。奨学生はいわば桜の苗木となって現地に派遣いただいているのであり、長い年月を経て平和という形になって花が咲き、実を結ぶものではないかと思います。今後とも、ロータリー奨学金のご支援を賜りますよう、お願い申し上げ、本日の卓話とさせていただければと存じます。

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