活動報告

第10回例会卓話「法律の常識 現在・過去・未来」

2019年09月13日

「法律の常識 現在・過去・未来」
大山滋郎会員

本日は、今後の法律がどうなっていくのかについてお話しします。
海外旅行に行くと、多くの国で、街並みの欧米化、音楽の欧米化が進んでいるのが分かります。日本も戦後、アメリカから多くのものやシステムが輸入されました。スーパー、コンビニ、宅配便、レストラン、ファストフードなど、アメリカのものが入ってきました。
世界の常識、特に欧米の常識と制度、これらに大きく影響を受けて、変化が起こることは間違いないでしょう。
死刑制度はどうなるのかという問題があります。法律家は廃止の意見が多いですが、一般国民は必ずしもそうではない。しかし、欧米諸国の大勢が死刑廃止に向かっている以上、遅かれ早かれ同じようになっていくのは間違いないはずです。アメリカの州法での死刑廃止が半数を超え、連邦法でも死刑廃止となれば、日本も従わざるを得ないでしょう。
日本では、人質司法と言われて、逮捕勾留が欧米諸国より簡単に行われます。カルロス・ゴーンの事件で、世界的にも問題となりました。ただ、この点についても、逮捕勾留の要件はかなり厳しくなっています。欧米の基準に近づいていると感じています。
裁判員制度も、欧米各国ではあったが、日本にはない制度でした。数年前に裁判員の制度が導入されたのも、国際的な標準に合わせるということからは、必然のことだと言えます。
民事訴訟の書面をネットで提出できるようになりますが、これも世界の同行と同じです。
不倫問題で、浮気相手への損害賠償は、欧米の主流では認められません。こちらも、少しずつ日本でも同じ方向に向かっています。
労働法のように、欧米で意見が分かれているときは、今後どうなるのか予測が難しいことはあります。ただ、欧米で意見が一致している制度については、遅かれ早かれ、日本も同じようになっていくことは、間違いないと感じています。


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