活動報告

第13回例会卓話「職業奉仕とロータリー情報」

2014年10月03日

「職業奉仕とロータリー情報」
地区R情報広報IT委員長 桑原薫様

奉仕活動とロータリー運動
service には広義と狭義があります。広義のserviceのなかに、一般のservice(ウィンウィン型)と狭義のservice(ゼロサム型)があります。
前者は日本では「サービス」中国では「服務」と訳され、後者は日本では「奉仕」中国では「利他主義」と訳されています。 
前者を徹底すれば、事業は発展し、後者を徹底すれば事業は衰退します。従って、事業主にとっては、一方的な「奉仕」を「奉仕しあうこと」に高める努力が必要になります。それによってゼロサムの関係をウィンウィンの関係に変えることができるからです。これこそが「ロータリー運動」であり、そのためには「受けた恩を無視する人」を「恩を返そうとする人」に変える努力が必要になるのです。なので、ロータリー運動は倫理運動といわれるのです。
職業奉仕と社会奉仕
 皆が仲良く暮らすためのルールとして、昔から知られているものに黄金律(自分がしてもらいたいことを他人に為せ・自分がされて嫌なことは他人にしない)があります。ところが「自分がしてもらいたいこと」は人によって異なるので、このルールは「あってないようなルールだ」とも言われてきました。
このルールをサービスという切り口から説明し、結果として黄金律の不備を補う形となったものが「奉仕の理想」すなわちサービスの理想像(全てのサービスはそれ相応に報われることが理想である)という考え方です。これは1911年にシェルドンの職業奉仕(1902年)から生まれたものです。
この「職業奉仕」がロータリーの根であるとすれば、「奉仕の理想」は幹であり、その一本の幹を異なる視点から見たものが二つの標語です。そして枝葉となるのが五大奉仕です。五大奉仕の一つが職業奉仕(1927年)ですから、職業奉仕には「根となるもの」と「枝葉となるもの」があることがわかります。
職業奉仕とは「職業を通じて社会に貢献すること」と云われていますが、これはドナルド・カーターが「自分の生きる証」について述べたものです。「社会」にはcommunity(エリアを分かち合う仲間)とsociety(利害を分かち合う仲間)がありますが、どちらも19世紀後半には「仲間」が「仲間の集まり」という意味に変わり、やがて現在のような「社会」の意味になったのです。
職業奉仕とは「societyにサービスすること」ですが、ロータリーが生まれた当時、事業主にとってのsocietyは顧客や従業員などの職業関係者のことでした。   
四つのテストのall concerned(みんな)も正しくは「関係者全員」です。つまり、職業関係者全員に公平(それ相応)にサービスする程、利益が増えるというのが「職業奉仕理念」です。それを表すのが1910年の「自分の仲間に最もよくサービスする者、最も多く報いられる」という標語です。
1911年、この標語から「自分の仲間に」という条件を外して、もう一つの標語と理念を揃えることにしました。もう一つの標語は Service not self であり「会員同士の相互扶助を会員外へ拡大しよう」という意味でした。つまり、二つの標語の理念が「エゴイズムではなくサービス」に統一されたのです。しかしながら、エゴイズムを否定することは、生物の存在自体を否定することになるので、1917年頃notをaboveに換えたのです。
つまりService above self(超我の奉仕)は「エゴイズムよりもサービス」という意味であり(selfはselfishnessのこと)これこそが米山梅吉先生訳の「サーヴィス理想」という理念のスローガンなのです。そしてこの理念を事業生活において実践することが1927年の「職業奉仕」であり、社会生活において実践することが「社会奉仕」です。

A同じ単語でも可算名詞と不可算名詞では意味が変わります









可算名詞不可算名詞
self我  欲
serviceサービス(服務)奉仕(利他主義)
acquaintance知り合い知  識
fellowship団  体親 睦
membership会 員 権会員の質
development造 成 地育成・開発

*( )内は中国語

B同じ単語でも単数と複数では意味が変わります





単 数複 数
ideal理想像(手本)理想(究極目標)
object目標の全部目標の一部


ロータリーの綱領 
何をdevelopment(育成・開発)するのか
ロータリーの綱領 何をdevelopment(育成・開発)するのか
シカゴクラブの定款
1906年1月good fellowship(U)親交
1906年12月good fellowship(U)親交
1910年  business methods (C)手法
R Iの綱領  
1912年a broad spirit of fraternity (U)友愛
1915年the broad spirit of good fellowship
(U)親交
1918年a broad acquaintanceship(C)交友関係
1921年a broad acquaintanceship(C)交友関係
1918年a broad
ロータリークラブの綱領
1912年the scientizing ofacquaintance(U)知識
1915年the scientizing of acquaintance(U)知識
ロータリーの綱領
1922年 acquaintance  (U)知識 
1935年acquaintance  (U)知識
1951年acquaintance  (U)知識


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