活動報告

第43回例会卓話「感性的思考によるブランディングの提案」

2015年05月29日

「感性的思考によるブランディングの提案」
株式会社コネクト 代表取締役 真海英明様

この度はゲストスピーカーとしてお話しする機会を頂き感謝申し上げます。
感性とはという内容で前半をお話ししました。450万年前から現代に至るまで人間はいかに感性を使ってきたのか、そして今こそ個性豊かな感性が求められる時代です。人間は今までに2回機械に仕事を奪われています。最初は産業革命で蒸気機関に「力」を奪われ、そして現代はコンピューターに「左脳」の能力の記憶と計算を奪われています。ロジカルシンキングはビッグデータと確立された思考法を使います。これは環境の変化が無ければ有効ですが、変化する環境では有効ではありません。例えば各企業の経営会議の新規事業開発の内容と資料が、情報の 素材と左脳的思考法が同じなのでほぼ同じ答えになってしまい独自性が亡くなってしまうのです。どうしたら良いでしょう?

ここで感性の有効性が出て来ます。感性はインプット感性 アウトプット感性 想いやり感性の3つがあります。同じ物はひとつとしてありません。同じ答えは生まれないのです。ピカソはこの感性のサイクルを上手く使い80歳台でも優れた作品を作り続けました。

そして魅力価値を使ったカレーライスのブランディングをお話ししました。魅力は鬼の横に未を書きます。鬼のように見たこともないいような物を 昔の人は魅 という漢字で表現したのです。素晴らしい表現力ですね。魅力価値があればお客様は指名買いをして頂き販売も利益も安定します。ところが魅力価値が無ければ、価格競争に落ち入り収益の悪化となります。魅力価値を維持することは企業の宿命です。また魅力の軸をずらして魅力価値を生み出した事例とその方法をお話ししました。カレーライスのブランディングの場合は、カレーそのものではなく、作った人がイチロー選手のお母さんだったという事例を元に組み立てられています。カレーという空腹を満たす機能ではなく、プロフェッショナルなイチローが試合前には必ず食べていた勝負カレーと同じカレーが食べられるという魅力価値を引き出したのです。この魅力価値はターゲットを野球関連の市場からプロフェッショナルを目指す人に広がりました。チャネルも都心での展開が可能になります。このように魅力の価値軸をずらして魅力価値を引き出すと新たな市場を掴むことが出来ます。事例として紹介したカゴメさんのアジア戦略はカゴメというブランドもトマトジュースというネーミングも捨てて、経営資源のトマトの深堀りの中からリコピンという要素を引き出して美白効果を謳った実績は正に価値軸をずらしてうまれた新しい市場でした。

ダーウィンは言っています。
生き残るのは強い物でも賢いものでもない。
変化に順応するものだけが生き残るのだ。

少しでも皆様の仕事にお役に立てば幸甚です。
ありがとうございました。
以上宜しくお願いします。


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